青色をめぐる風景: 師崎西口（愛知県）
Instagramは横長の写真を掲載するには不向きなので、こっちで横向きの写真の供養をしようかと思う。
愛知県の知多半島の先端近くにある師崎西口というバス停は、日本でいちばん海に近いバス停の1つだと勝手に思っている。
名古屋から河和行きの名鉄特急で1時間弱、終点河和から更に知多バスの師崎港行きに乗って30分。終点師崎港の1つ手前がこの師崎西口というバス停。
しばらく大井や師崎といった街の中を細く曲がりくねった道で走ってきたので、終点の手前で突然伊勢湾が窓いっぱい広がるのがかなり印象的に思える。前後約200メートルばかり直線が続き、道幅も広い（これはどうやら1970年代前半に埋め立ててできた道だからのようである）。そして海との間の段差はほとんどない。
道路の横に突然海があり、その海は水平線まで遮られることはない。そんなロケーションに、ぽつんと1本、バス亭のポールが立っている。海の真ん中にひとり取り残された感じがなんかよい。
隣の終点・師崎港近くの小高い丘周辺は「羽豆岬」と呼ばれ、アイドルグループSKE48のファンにとってはいわゆる「聖地」の1つとなっている。シングルのカップリングながら同名の曲が存在し、MVも当然この近辺で撮影された。
その歌詞にも登場する「羽豆岬の展望台」は実は2つある。MVに登場する昔は喫茶店だった建物と、当地の「聖地」化を受けて後年新たに作られたもの。どちらの眺望も素晴らしい。
かつては師崎港から伊良湖岬に抜けるフェリーが存在したが、私がこれに乗って伊良湖岬に抜けたわずか1ヶ月後に廃止されてしまった。伊良湖岬もなかなかの景色だったけど、これはまたいつか。
