青色は正義。

青か、青以外か。

プラチナ萬年筆: #3776センチュリー富士五湖シリーズ 河口~ただの色違いと思うなかれ

キングダムノートのポイントが切れそうだったのでプラチナの万年筆クリーナーでも買おうかと思っていたが、棚を見たらプラチナの河口が売られていたので買った。2016年世界限定2500本。 #3776センチュリー「富士五湖シリーズ」のひとつなので「かわぐち」と…

Pelikan: M805 Vibrant Blue~ 青いM805を全て集める冒険

2023年時点で発売されている、M800の青系の限定軸は3つ。2013年のブルー・オー・ブルー。2019年のブルーデューン。そして2016年のヴァイブラントブルー。 M805ヴァイブラントブルー。 このヴァイブラントブルーが1番人気らしく、マルイ商店のマスター曰く「…

Aurora: アクア ~ミニサイズの明るいブルー

アウロラはずっと持っていなかった。オプティマは14金なのに10万円ぐらいになってしまったし、限定品はもっと高くて、しかもちょっとくすんだような色であまり好きな色ではない。同じイタリアでもレオナルドのほうがよほど好みの色合いをしている。 アウロラ…

石丸文行堂: 創業140周年記念万年筆 瑠璃-Lapis Lazuli- ~君にこの違いがわかるか?

今年は各店舗いろんな青軸を出す。大丸藤井セントラル「セルパブルー」、ナガサワ文具センター「京町レジェンドブルー」、日本橋三越Stationary Station「サフィルス」。これにペリカンがパステルブルーを出しレオナルドはアロハを出す大混雑。 瑠璃-Lapis L…

Pelikan: M605 Marine Blue ~M600とM800は別物である

生まれて初めて仕事で徹夜して、6時過ぎに寝て、12時過ぎに起きて、むしゃくしゃして上野のマルイ商店に行った。色んな人に「絶対行った方がいいですよ」とおすすめされていたのである。 M605マリーンブルー。 万年筆好きの間では「上野のマルイ」といえば上…

Pelikan: M800 Blue o' Blue ~何故買えたのかわからない

日本語表記の揺れが激しくて検索でなかなかヒットしない。ブルー・オー・ブルーなのかブルー・オ・ブルーなのか、それとも中黒はつかないのか。ペンハウスさんでEFだけずーっと品切れになっていたのだけど、3月のある日思い出して見てみたら在庫が◯になって…

レオナルド・オフィチーナ・イタリアーナ: フェリーチェ マリナカプリ~今までのどの青ともまた違う青

レオナルドのフェリーチェというシリーズは日本限定。フラッグシップモデルであるモーメントゼロより幾分短くて、その代わり太い。 フェリーチェ マリナカプリ。シリアルナンバーはついていない 2021年の年末に発売の「マリナカプリ」。見た目はいいのですが…

Caran d'Ache: LEMAN Ives Klein Collection ~なぜ誰もレマンを持っていないのか

インターネットでブログをやっていたり、Instagramをやっている日本人でカランダッシュのレマンを持っている人が果たして何人いるのだろうか、と思うぐらいにレマンの情報が出てこない。 レマン レマンはカランダッシュの比較的高級ラインに入るから、これを…

Pelikan: M805 Blue Dunes ~月光に照らされた青い砂丘

長年(3年ぐらいですが)万年筆好きとしてやっているとやっぱり欲しくなるのがペリカンのM800。国産細字好きを標榜してきたのでコイツだけは買わんと思いながらやってきたのだが、昔買ったレオナルドのモーメントゼロがようやく調子良くなってきたので、こ…

ナガサワ文具センター: 神戸の夜空 ~青軸、長刀、ギャザード

セーラー万年筆の特殊ペン先万年筆に興味はあったが、軸色が青くないので買いたくなかった。そう言っていたら2022年の9月、また例によってナガサワ文具センターが青軸長刀を発売するという。 神戸の夜空。 「神戸の夜空」と銘打たれたそのペンは北野坂ナイト…

ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開@アーティゾン美術館

抽象画がわかるとは思わないけど、それほど苦手でもない。鑑賞する側にある程度自由が委ねられているからかもしれないし、どちらかというと「デザイン」という観点で見ているからかもしれない。 フランシス・ピカビア《アニメーション》(部分) もしくは、…

ROMEO: My Mightyボールペン ~青色ゲルインク好きは849ローラーボールのゲルインクを入れなさい

今でこそ文具イベントのたびにパイロットやセーラーなどの万年筆のカスタマイズサービスを見かけるが、常設のサービスとして最初に始めたのはおそらく2019年の銀座伊東屋MyMighty。横浜元町店でスタートし、後に他店舗にも広まった。 Mymightyと横浜帆布鞄 M…

うさぎや: インディゴの街~JeansStyle~ 倉敷デニムは濃いブルーです

2022年のゴールデンウィークに倉敷に行ったのは正直に言うとT.S.L. Kurashikiに行くためだったのだけど、T.S.L. Kurashikiのある美観地区からうさぎや倉敷店へはバスで1本であることがわかったので迷わず旅程に組み込んだ。美観地区の店がおおよそ17~18時頃…

パイロット カスタムヘリテイジ912 : クラシックブルー

カスタム会というのはパイロットの取扱店として認定された店舗のこと。そのカスタム会は毎年限定品を出していて、2022年はカスタムヘリテイジ912だった。 カスタムヘリテイジ912 クラシックブルー 「ネオクラシックカラー」をテーマに、ネオクラシックブルー…

パイロット キャップレスデシモ20カラーズ: ブルー ~「3大増える筆記具」

手帳に挿す用途の万年筆が1本欲しいと思った。小さめ万年筆だとブルーカームとかレガンス89sとかがあるのだが、筆記時にキャップを取るのが面倒くさいというより、鞄の中で結構簡単にキャップが取れることのほうが問題だった。 キャップレスデシモ20カラーズ…

瀬戸内文具: Blue Calm ~きらーり3色のブルー万年筆

現物を見ないと万年筆なんて怖くて買えないから、手軽に買いに行けない地域から「良さげな色」の万年筆が出るのが一番困る。 Blue Calm万年筆。青い 広島の多山文具、山口の十字屋(クロスランド)、香川の文具生活の三者共同のブランド「瀬戸内文具」から出…

ナガサワ文具センター: 千苅ウォーターブルー ~クリーミーなブルーが特徴のプロギア

はじめて東京ペンショーに行った時のナガサワ文具センターの限定品。見て良かったら買おうと思って、見てみたら良かったので買った。 ナガサワ文具センターの万年筆には格好いいロゴの紙がつく ペールブルーというべきミルキーブルー。本体はわずかにクリア…

KINGDOM NOTE 刻の色: 残夜(よるのなごり) ~低重心プロギアレアロという異色モデル

商品の写真を見てドキリとした。 霧がかかったような明るい青のマットの軸と金属首軸は雑踏する新宿の街並みと空を、IPゴールドで統一されたトリムは朝日とともに起き始めた街を、そしてペン先には新宿の中心が動き出す「刻」を刻印しています。 ペン先。午…

セーラー万年筆 ミルコロール: ブルー~ほんの少しだけ時代が追いつかなかった万年筆

ミルコロールはMFしか売られていないのがネックだった。Fだったら迷わず買っていたのに、と思っていた。そうして買わないでいたら廃盤になっていた。 ミルコロール(ブルー)色が違うところは全て別パーツ。 それなのに私の手元にいるミルコロールの字幅はF…

羽越本線が好きだ。

羽越本線が好きだ。 村上から鶴岡あたりの笹川流れの景色もいいし、酒田から北の日本海の景色もいい。電化されているのに酒田から南の普通列車はディーゼルカーばかりで、つい最近まで国鉄時代の古い車両がのんびりと走っていた。4人がけのボックスシートの…

プラチナ萬年筆 プレジデント: ブルー ~実は#3776センチュリーと2000円しか違わない上位モデル

おなじみ#3776センチュリーの上位モデル。いまいち購入動機が判然としないのだが、「青いバージョンがあるのなら欲しい」とでも思ったのだろう、しかし、持ったときの握りやすさや大きさ、その重さ、書きやすさにおいて私が最も愛するペンのひとつである。使…

中屋万年筆: ネオスタンダード ~左利きが万年筆を持つということ

中屋万年筆を買いたいと思った理由は「左利き用に削ってもらったペンを使ってみたかったから」である。別に普通にペンクリニックとかがあればそちらを先に利用したと思う。しかしただそれだけの理由でふらっと丸の内丸善の実演販売に行ったらすぐ自分の順番…

青色をめぐる風景: 時を超えるイヴ・クラインの想像力@金沢21世紀美術館

のとじま水族館に行った翌日に、金沢21世紀美術館の「時を超えるイヴ・クラインの想像力――不確かさと非物質的なるもの」を観に行った。 青一色のアートを作るイヴ・クラインという芸術家がいる、ということを知ったのは2020年の冬、カランダッシュのイヴ・ク…

青色をめぐる風景: のとじま水族館

のとじま水族館には「ジンベエザメ館 青の世界」という水槽がある。その名の通りジンベエザメが展示してある水槽で、「日本海側唯一のジンベエザメ展示」が売りとなっている。しかしそもそもジンベエザメを展示している水族館は日本に4つ(2023年1月時点)し…

oita made: JAPAN BLUE万年筆: ~外見はキラキラブルー、中身はセーラー14金

実物を見ないで万年筆を買うことはほとんどないのだが、これだけは見ずに買った。正確に言うと、見た記憶がある、という程度で買った。 JAPAN BLUE万年筆。クリップはない。 今でこそ伊東屋とかナガサワ文具センターで買えるのだが、2019年の発売当時は基本…

青色をめぐる風景: 師崎西口(愛知県)

Instagramは横長の写真を掲載するには不向きなので、こっちで横向きの写真の供養をしようかと思う。 師崎西口バス停 愛知県の知多半島の先端近くにある師崎西口というバス停は、日本でいちばん海に近いバス停の1つだと勝手に思っている。 名古屋から河和行き…

レオナルド・オフィチーナ・イタリアーナ: モーメントゼロ ~太くて軽くてやっぱり美しいイタリア万年筆

2020年に10万円が空から降ってきたので買ったもの。 レオナルド・オフィチーナ・イタリアーナ: モーメントゼロ(ハワイブルー)長い。 長さはペリカンのM800と同じぐらいだが、軸径はやや太く(14.5mm)、重さはM800より軽い(25g)。太いのに軽い、というの…

プラチナ萬年筆: #3776センチュリー ロジウムフィニッシュ ~最初の1本の選択肢に入れたいスタンダードモデル

正直な話、万年筆が欲しいと思った頃にマーブルにかぶれていなければ、最初に買った万年筆はこれだったのではないかと思う。軸径13mm、全長139mm。プラチナ萬年筆のスタンダードモデル。 #3776センチュリー ロジウムフィニッシュ シャルトルブルー(長い) …

ペリカン: M205 マーブルブルー ~軽くてマーブルで派手過ぎない、「普通に使える」ペン

最初の万年筆をなぜペリカンのM205に決めたかはどこにも記録が残っていない。ただ、マーブル模様で高すぎないペン、という条件を満たすのがペリカンのM205だった、ということだったのかもしれない。当然、この1年以上前にすでに廃盤になっていたパイロットの…

如何にして私は最初の万年筆を買ったか

私が最初に万年筆を買ったのは2019年の10月で、日記代わりのノートに初めて「万年筆」という単語が出てくるのはそれから遡って4ヶ月前の6月3日である。 エナージェルフィログラフィ、それ自身より高級なノートカバーや手帳のカバーに合わせるとどうしても存…