ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開@アーティゾン美術館
抽象画がわかるとは思わないけど、それほど苦手でもない。鑑賞する側にある程度自由が委ねられているからかもしれないし、どちらかというと「デザイン」という観点で見ているからかもしれない。
もしくは、抽象画が書かれ始めた頃は顔料の青色が開発された後で、昔の時代のものに比べて必然的に青色が使われがちだから、というただそれだけの理由かもしれない。
個人的には、筆跡のわかる絵が好き。画家が命を削って、その生命が塗りたくられたような絵が好き。作家と意図性はともかく、作品を残そうとした意思、作家が生きていたそれ自体の証、のようなものが残っている絵が好き。
一色で塗ったくられたような絵も好き。色が少ない絵は、絵の中に入っていける気がする。
逆に荒々しいタッチの絵はその溢れるエネルギーにただそれだけで圧倒される。
個人的には抽象絵画は苦手というほど行ってみる価値があると思う。２００枚も抽象絵画を並べられたら、ひとつぐらい「刺さる」ものがあるのではないか。「わかる」必要なんてない。作者でさえわからないものだってあるのだから。
秋には国立西洋美術館でキュビスム展がある。いま東京都美術館ではマティス展をやっている。なんとなくつながりがあるような気がして、やっぱりマティス展、行かなきゃだめかな。
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ちなみに図録を買ったら通常の展覧会の図録の２冊分ありました。
