青色は正義。

青か、青以外か。

プラチナ萬年筆: #3776センチュリー ロジウムフィニッシュ ~最初の1本の選択肢に入れたいスタンダードモデル

正直な話、万年筆が欲しいと思った頃にマーブルにかぶれていなければ、最初に買った万年筆はこれだったのではないかと思う。軸径13mm、全長139mm。プラチナ萬年筆のスタンダードモデル。

#3776センチュリー ロジウムフィニッシュ シャルトルブルー(長い)

カラーはシャルトルブルー。フランスのシャルトル大聖堂のステンドグラスをイメージしたという軸は濃いロイヤルブルーに見える。鮮やかさには欠けるというのが第一印象だったが、光にかざすとなかなかに鮮やかな青色を呈することがわかって、持てば持つほど好きになっていく。

ペン先拡大。

ペン先は14金。正面から見るとだいぶ平たく、このペンの特徴とも言えるやや固めの書き味をもたらしている。

キャップ部拡大。ちょっと青い

そして何よりプラチナ萬年筆の特徴スリップシール機構をしっかり搭載。1年使っても乾かないらしい(1年放置したことがないのでわからない)ので、たまにしか使わなくても大丈夫。カラーバリエーションも黒、緑、赤、ロジウムではない金色パーツのものだとこれに白も加わってかなり豊富。太すぎず細すぎない軸径で、重すぎないので手元のコントロールもしやすい。本当に使いやすいペンなので、好みの色を「最初の1本候補」の1つに入れておいて損はない。

しかしある程度使っている人がこれを増やすと、この機構のおかげで「じゃあ今日は使わなくていいか」とちょっと思わせてしまう。だから非常時になると出てくる「永遠の2番手」のような立ち位置になってしまいがち(個人の印象です)。

 

後に買ったセンチュリーのEFは少し調整してもらったが、この個体に関しては今まで一度も調整していない。それでいてEFに求められる細さと出のスムーズさを両立している奇跡の1本となっている。